うつわは五感で味わいましょう
「永井さんの急須でお茶を飲んだら本当においしかった」
「山下さんの直火ポットでお湯を沸かすとまろやかに感じられる」
「石岡さんのごはん茶碗で食べたらいつものお米がおいしく感じられた」
こんなうれしいコメントをたくさんいただいています。
では、作家さんが作った食器と、量産品の食器のどんな違いが
人の味覚に作用しているのでしょう?
残念ながらそれを科学的に検証したデータはありません。
そこでBOTANなりに考えてみました。
知らないうちに五感が働いています
1 視覚 まず真っ先に感じるのが目から入る視覚。「わっ!素敵」
2 触覚 触感 手で触れた時の感触。「あ、いい感じ、これ好き」
3 重覚 持ったときの重量。「この重さちょうどいい」
重さも人によって感じ方が違いますが、
なんとなく心地よい重さというものがあるように思います。
4 味覚 味そのものよりも口に触れた感じ。「やさしくて安心」
5 嗅覚 におい。「たべものがおいしい」
陶磁器自体ににおいはありませんが、他の素材は食品や飲料を
入れたときに明らかににおいを感じます。
例えば、同じように炊いた白米を、
アルミカップ、紙コップ、プラスチックカップで食べたとしたらどうでしょうか。
または安価な量産品のお茶碗と作家さんのお茶碗で、
ごはんを食べ比べたらどうでしょうか。
まだどちらも実験をしたわけではないのですが、結果は想像できますね。
余談でグラスの話ですが、お水を飲みたがらないわが子に困っていた方が、
ある日安土草太さんのグラスで飲ませてみたらごくごく飲んで、
それ以来お子さん用に使っているという実話もあります。
土の力を実感
釉薬がかかっていない焼き締めのうつわは、
土の表面がざらざらしているうえに土自体が多孔性なので、
ビールを注ぐと細かい泡がたってまろやかにおいしくなります。
その泡のクリーミィさはガラスのコップとはまったく違います。
これは土の素地そのものがビールと触れることで起きるのですが、
釉薬がかかっているうつわでも、
別の意味でおいしさを感じることに違いはありません。
ごはん、おかず、汁物、お茶、珈琲、紅茶、日本酒、焼酎、ビールなど、
手づくりのうつわを使っておいしさを実感してみてください。






鴨 暁子
鴨 瑞久








ブンツラウアー








